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アイスクリームと宇宙人

投稿日:2020/01/29 更新日:

こんにちはUFO手帖の編集長です。今日はアイスクリームと宇宙人の関係について、鋭く切り込んでみたいと思います。

宇宙人とストロベリー・アイスクリームの思い出

「アメリカの中西部の畑の真ん中にある農家にひとりの女性が住んでいました。ある夜、彼女が一人で家にいると、どこからともなく光が家を照らし、不気味な音と振動が彼女を驚かせました。彼女は驚いて玄関へと走りドアを開けると、目に飛び込んできたのは2人の灰色の宇宙人でした。彼女は恐ろしさのあまり凍りつき、最悪の事態に身構えました……。しかし、宇宙人たちは震える彼女を無視して通りすぎ、家の中へ入っていきました。そして彼らはそのまま台所に向かい、冷凍庫を開け、ストロベリー・アイスクリームの箱を取り出し、すぐにすべて貪り食べてしまったのです。それからまた、あたかも彼女がそこに居ないかのように通りすぎ、玄関から出ていってしまいました。それから彼女は二度と彼らを見ることはなかったそうです。――アイスクリームの空箱をテーブルに残して。」

(意訳) ALIENS AND STRAWBERRY ICE CREAM: A MEMOIR

これはとあるブログに書かれていたもので、80年代のアメリカで放送されたテレビ番組で見た、宇宙人との遭遇体験を思い出して書いたモノのようです。

この執筆者の記憶がどれだけ正確かはわかりませんが、一目散に冷蔵庫を開け、アイスクリームを貪る宇宙人の姿を想像すると滑稽で、番組の中の冗談か、執筆者の大きな記憶違いのようにも思えます。

ですが、宇宙人がストロベリー・アイスクリームを好きなことは、UFO関係者のあいだではわりと知られた話なのです。

ディープスロート・エイリアン・アイスクリーム

ストロベリー・アイスクリームと宇宙人の関係が知られるようになったのは、同じ80年代に放送されたテレビ番組がきっかけでした。

その番組でファルコンとコンドルというコードネームを持つ、米政府のディープスロート(内部情報提供者)を自称する男二人が、墜落したUFOから生き残った宇宙人を軍が捕獲し、軍の秘密施設に監禁しているということを語りだしました。

それだけの話ならば、よくある話なのでそれほど驚くべきものではありません。ですが、続けて「宇宙人が何を食べるのかわからなかったので、様々な食物を与えてみた」――と話したところで、誰もが予想しなかった言葉がディープスロートの口から放たれます。

「彼らが好きのはアイスクリーム。とくに好きなのはストロベリー・アイスクリームだ」

この後、宇宙人の好物がストロベリー・アイスクリームであることは、事情通のあいだで通説となるのですが、アイスクリームに行き着くまでに、他になにを食べさせてみたんだろうと想像してみると、ちょっと身悶えます。アメリカ人なのでケチャップたっぷりのハンバーガーやホットドックを、宇宙人のささやかな口に押し付け、無理やり食べさせようとしたかもしれません。

1988年に放送された『UFO Cover-Up Live』。事情通の間では親しみを込めて「ストロベリー・アイスクリーム・ショー」と呼ばれています。

ウンモ星人もアイスクリームが好き

上の2つの話で語られる宇宙人は、みなさんもよくご存知であろう「グレイ」と呼ばれるタイプです。そこで気になってくるのは、グレイの好物がそれとして、他の沢山の宇宙人はどうなのだろうということです。

この件は長い間わたしの中で燻っていたのですが、先日ツイッターで有力な情報を得ることができました。それは、手紙を送ってくることで有名なウンモ星人(ユミット)もまた、アイスクリームが大好きだということです。

ウンモ星人が故郷の惑星(UMMO)でチューブ入りのボトルを使ってアイスクリームのようなものを食べているイラスト。60年代のスペインを中心にして巻き起こった、手紙を送り付けてくる不可解な宇宙人事件「ウンモ・ミステリー」について詳しく知りたい方は、執筆『愉快な鯨―味わうUFO事件』をお読みください。

もうこれで、だいたいの宇宙人はアイスクリームが好きだということで大丈夫だと思います。

無視、そして、なぜアイスクリームなのか?

でも、まだ気になることがあります。最初の話に戻りますが、宇宙人が人間には目もくれず一目散にストロベリー・アイスクリームに向かっていること。さらに、なぜ宇宙人たちはアイスクリームが好きなのか、という根本的な疑問です。

まず人間無視の件ですが、これは宇宙人の行動として、けして珍しいものではないのかもしれません。宇宙人と遭遇したという話をたくさん目にしてきましたが、人間に強い興味を示したという例をあまり思い出せないからです。

地球にやってくる宇宙人は、人間に対して「友好的」なのか「敵対的」なのかという長い議論があり、それはまだ未解決なままですが、本当はどちらでもなくて、単に「無関心」なのかもしれません。

「じゃあ、エイリアン・アブダクションはどうなんだ。宇宙人はあんなに人間を誘拐しているじゃないか。無関心なはずがない」という反論が聞こえてきそうですが、この件に関してはキャトル・ミューティレーションを思い出していただけるとご理解いただけると思います。

キャトル・ミューティレーションによって惨殺された牛の写真(ショッキングな画像なので加工しています)。宇宙人の仕業だとされています。

つまり、牛は切り刻んで内蔵を持ち去ったりしているのに対し、人間は誘拐してもちゃちゃっと身体検査をする程度、どちらに強い関心があるかは一目瞭然だということです。コンタクティにしても、体よくあしらわれているにすぎません。

そして、なぜそれほどまでに牛に関心を持つのかといえば、それは牛がアイスクリームの原料を生産する動物だからだとすると自然で、そう考えると深く納得できます。

しかし、なぜアイスクリームなのでしょう?

この件について考えていて、わたしは先日見たテレビドラマのワンシーンを思い出しました。主人公はある女性に心がどんどん惹かれていくのを感じているのですが、自分自身が認識する「タイプの女性」ではないし、会えば口喧嘩ばかりなので、自分がその女性のどこに惹かれているのかわからなかったのです。そして、その事を女友達に相談すると、彼女はこう助言しました。

――「好きに理由なんかいらないんじゃない」

好きに理由なんかいらない。…そして、地球「道の駅」説。

「好きに理由なんかいらない」もしかしたら、これこそが地球のみならず、宇宙においても通用する一貫した真理なのかもしれません。

宇宙人がアイスクリームを好きだということは、滑稽で不可解ではありますが、他人(宇宙人)の好みをとやかくいってみても、それは仕方のないことです。

好きだから好き、好きに理由なんていらない。それでいいじゃありませんか。もし今あなたに心惹かれる相手がいるなら、この言葉を信じて、思い切って自分と相手の気持ちを確かめてみてください。たとえ結果が思い通りにならなかったとしても、その経験は間違いなくあなたの人生の財産になるはずです。

… … 話が大きくずれましたので、もとに戻しましょう。宇宙人たちは地球で、甘くとろけて糖分が脳天に直結するアイスクリームの芳醇な味わいを知ってメロメロになってしまったのでしょう。

故郷の星にもアイスクリームのようなものがあるかもしれませんが、地球のアイスクリームはとにかく格別ぜっぴん、それは彼らにとって忘れたくても忘れられないモノになり、以後多くの宇宙人が宇宙旅行の際に地球に立ち寄ることになったのです。そうです、そうに違いありません。

地球はおいしいアイスクリームが食べられる「道の駅」みたいなものかもしれません。


秋月朗芳(Roho kizuki)

【参考】

  1. ALIENS AND STRAWBERRY ICE CREAM: A MEMOIR
    このブログで思い出されている番組は「未解決のミステリー(Unsolved Mysteries)」だっただろうとのこと。
  2. ウンモ星人がアイスクリーム好きだということを教えていただいたツイート
  3. ストーカー(ストルガツキー兄弟)、を読む
    このブログで、宇宙人の目的が「友好的か」「敵対的か」の他に、さらにもう一つの可能性として「無関心」があると語られていて、ちょっと目からウロコだった。

追記

「グレイ・エイリアンは何故アイスクリームが好きなのか?」について説明する合理的仮説が寄せられたので紹介します。桜木ヒロキ(ぶちねこ)氏による一連の仮説はココをクリックしていただけば読むことができます。

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