今回は表紙に、表面がツルツルの紙を使ったのだが、それが原因でなにやら印刷の工程で「カスレ」ができると印刷を頼んだ会社から電話があり、確認してほしいと刷り上がった本が2冊だけ到着した。
しかし、そもそも使ったイラストが我々の歴史におけるカスレみたいなもんだし、細かいことは(周りの人がヤキモキするほど)気にしない質なので、別に問題ないと返答した。実際そのカスレがどこなのかワカラナイ。
しかししかし、手に持ち眺めているだけでニヤニヤしてくる表紙である。本の大きさもやはりこのサイズ(A5)がしっくりくる。
デザインしてくれた者とナカナカと自負しているのだが、どうだろ?…もしかしたらUFOや超常現象好きからのウケはあまりヨロシクないかもしれない。
Spファイルを始めた頃から、内容はものすごくマニアックなんだけど見栄えはそうでない本にしたいという野望を持っていた。どうも「オカルトだ超常現象だ」いうと、黒バックになんだか思わせぶりなオカルトイコンみたいなパターンか、学術じみた木訥なのが定番で、アレがたまらなくイヤだったのだ。
それに、「オカルトとか超常現象とかその類」って、そんな大仰なモンじゃなくて、もっと普通に、そして永続的に、我々と共にアルものなんじゃないかな、との思いもある。――そんなことも表現できたらいいなあと、あまり意識的にでは無いが常に思ってきた。
その結果が、まあコレなのである。
ただ内容のデザインには若干の課題を残した。「今回は読ませる本を作ろう」という野望があり、ページ数の兼ね合いを絡めて、デザインを請け負ってくれたものと相当試行錯誤したのだが、出来上がった本を読んでみると多少文字が大きすぎる感じが否めない。
これPDF校正の段階で、僕が縮小された画像を見て、文字が小さすぎる、もっと大きくしてと注文しちゃったのがいかなかったんだよなあ。気付いた時にはもう文字組変更できる段階を過ぎてたし。
でもまあ、インデザインで同人誌をつくる雛形もできたし、これはこれでヨシとしよう。